贈り物やプレゼントに読み物をもらうと嬉しいものです。小説などであると読むのに時間がかかってしまい読み手が挫折する可能性もありますが絵本であると比較的短時間で読むことができます。
絵本は文字を読むのが苦手という方でも読みやすく、想像力を掻き立てて心を豊かにしてくれます。家に絵画を飾るように絵本をインテリアの一部としても楽しんで頂くことができます。
今回は私がセレクトした大人に読んでほしい絵本についてご紹介します。
オオカミ県
都会の白兎は何を食って生きているのか? オオカミ県出身の俺は、ネットの書きこみに「オオカミ県の奴らはステーキを食うから田舎者だ」という悪口を見つけ、気になって東京に出てきた。俺の目に映った兎たちの姿とは? オオカミ県で起きるある事件とは? 苦みのきいたユーモアで現代社会を諷刺し、不思議さ、可笑しさ、不気味さをはらんで展開する物語を、美しく細密な銅版画絵で彩った、初の多和田葉子書き下ろし絵本。
*10代から大人まで。
Amazonサイトから引用
*中学生以上で習う漢字にはふりがなをふっています。
この絵本は2021年4月に発売された本ですが現代社会と重ねて読むと面白い作品でした。宮沢賢治の世界観が好きな方にはうってつけではないでしょうか。
ただそんなに難しく読まずに「これってこーだよね!」と子どもと語り合うのも楽しいと思います。
また、この作品の魅力はお話だけでなく絵が物凄く美しいこと。銅版画絵だそうです。少し不気味な絵ですが、どこかかわいらしくきれいで繊細で読んでいる人の想像力を掻き立ててくれます。
一冊通してまるで画集のような絵本になっており、1ページ1ページ惚れ惚れしながらページをめくっておりました。
おおきな木
私はこの本を小学校の教師になることが決まった年の友人の誕生日にプレゼントしました。絵はとてもゆるく可愛らしいですが内容は深く考えさせられる絵本です。
少し考える余地のある物語である方が読書を好きになるきっかけになります。親子で一緒に読んで感想を言い合うのもきっと良い経験になるでしょう。
100万回生きたねこ
いくつになっても泣ける絵本です。私は大学の授業でこの絵本に再度触れましたが「人生観」をもう一度見直すきっかけになりました。
子どもの頃読んだけど細かい内容は忘れちゃったな、という方も多いと思います。ネコの絵も独特のタッチでかわいいので家に置いておくのにおすすめの絵本です。
最後に
絵本は図書館で借りて読むのも良いですが買って置いておくことで大人になっても楽しめるものですし、読んでいた頃を思い出すアルバムにもなります。
ぜひプレゼントに絵本を選んでみてはいかがでしょうか。
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