「そんなに食べてないのに、食後になると苦しい…」「ゲップが止まらない。喉の奥に空気が溜まってる感じが続いてつらい…」
そんな症状に心当たりはありませんか?
私自身、痩せ型・非飲酒という、いわゆる胃腸に負担をかける生活とは無縁のタイプでした。
それでも、慢性的な胃の不快感と喉の違和感に悩まされ続けていたのです。
不安になって病院で胃カメラを受けた結果……
「うーん、胃が少し荒れてますね。いわゆる“胃炎”ですね。
でも、現代人はだいたいこんな感じに胃が荒れてるので、そんなに気にしなくて大丈夫ですよ」
所見(見た目)=胃炎。
問題なしと説明されても、実際に症状が続く苦しみは消えません。
原因不明の胃の不調についてセカンドオピニオンを受けに行きました。
「機能性ディスペプシア」とは?
私が受けた診断名は、機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia)。
胃カメラや血液検査で異常が見つからないのに、以下のような症状が続く状態です:
- 食後すぐにお腹が張って苦しくなる
- みぞおちのあたりが痛い・重い
- 少ししか食べていないのに満腹感が強い
- ゲップや空気が溜まった感じが続く
逆流性食道炎との違いは?
- 胃酸が食道に逆流 → 炎症や胸やけを引き起こす
- 喉のヒリヒリ感、酸っぱいゲップが主な症状
- PPI(胃酸抑制薬)などが効果的
- 脂っこい食事・カフェインの過剰摂取
- 肥満・妊娠・猫背など腹圧の上昇
- 加齢やストレスによる括約筋のゆるみ
- 胃や食道に明確な異常がない
- 神経過敏やストレスが主因とされる
- 胃の動き・知覚のバランスが乱れている状態
逆流性食道炎と機能性ディスペプシアの症状についてはかなり似ているので、自己判断で市販薬を長く飲み続けるのは危険です。胃薬を慢性的に飲み続けることで逆に胃の不調を生み出してしまうことがあります。
原因について
機能性ディスペプシアの原因は一つとは限りませんし、何が原因かを特定するのは難しいです。
- ストレスや不安による自律神経の乱れ
- 胃の知覚過敏(わずかな刺激でも苦しい)
- 胃の運動機能の低下(排出力の低下)
- 生活習慣の乱れ(夜食・睡眠不足など)
医師からは、「単一の原因ではなく、いくつかの要素が重なって症状が出ることが多い」と説明されました。
「機能性ディスペプシア」という診断名は、こうした現代的な複合的ストレスを背景とした症状に対する理解が進んだ結果、付けられたものだそうです。
「現代社会では誰でも起こりうること」だという医師の言葉に、私は少し救われました。
敏感な人と鈍感な人
私のように殆どの人と同じような胃の状態であるにも関わらず、不快な症状が出てしまう人もいれば、
何の症状も出ていないのに胃カメラをしてみたら癌がかなり進行していた…という人もいるそうです。
機能性ディスペプシアは胃が敏感=気にしすぎている状態。
だから、色んな情報を見て過度な食事制限をする必要も、気にしすぎる必要もありません。
実際に私はそれで治りましたから。
まずは身体と心の気を抜くことが大切です。
検査で異常がなくても「つらい」は本物
実際には生活に支障をきたすほどつらい症状が続く病気です。
「我慢すればいい」と思わず、消化器内科で相談してみてください。
次回は、私が処方されたファモチジン・ネキシウムなどの薬の効果について記事にします。
