月経における症状って人それぞれですよね。
月経痛においても鎮痛剤を服薬しても痛みがひどく、学校や会社を休まざるを得ない方から月経痛を感じたことがないという方まで様々です。
私はもともと家の中をのたうち回るほど月経痛がひどい方でした。
さらに社会人になってから月経困難症(PMS)にも悩まされるようになりました。
そこで初めて婦人科に行き、処方してもらったお薬がヤーズフレックスです。
今回はヤーズフレックスについてのお話を実際に服用して1年経つ私の視点で記事を書きました。
こんな方におすすめ
- 月経痛や月経困難症に悩まされている方
- ヤーズフレックスの購入を検討している方
ヤーズフレックスとは
ヤーズフレックス(超低用量ピル)には卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲスチン)が配合されておりそれらが脳下垂体に働きかけ、排卵を抑えることによって子宮内膜が厚くならないようにして痛みの原因となる物質の生産を抑えて、子宮内膜症の痛みや月経困難症の症状を和らげます。
またヤーズフレックスは経口避妊薬として避妊効果も期待できます。
超低用量ピルって?他のピルと何が違うの?
ピルの種類は1種類ではありません。
高用量ピル、中用量ピル、低用量ピルなどがありホルモンの含まれている量が違います。
超低用量ピルはその中でも1番ホルモン含有量が少なく、その分ピルを飲むことによって起こりうるリスクについても最小限で抑えることができます。
また、従来のピルだと大体1サイクル28日に1回の月経を伴うようになっておりますがヤーズフレックス最長で120日(約4か月ほど)連続服用できるので月経を年3回に調節するなんてことが可能です。
月経回数を最小限に抑えることができます!
これは月経痛・月経困難症がひどい方にはかなりのメリットだと思います。
そして従来のピルであると決められていた28日周期の月経ですが、ヤーズフレックスの場合内服開始から25日以上経過したら、好きな時に内服を中止して月経様出血を起こすことができます。
旅行の予定を決める際に月経のことは気にしなくてもよくなる!
ただしこれらの恩恵が受けられるのは1日1回の服用を毎日同じ時間に服用できての話です。
1回でも服用を忘れると不正出血の原因になったり避妊効果が薄れます。
起こりうるマイナートラブル
不正出血
こちらは起こりうるというよりも誰もが1度は起こるものと思ってください。
不正出血が起こる理由や解決策については別の記事でまとめてありますのでご参考いただければと思います。
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血栓症
気を付けなければならないのはこちらです。
血栓症は一般的にピルを飲んでいない人に比べて飲んでいる人がなる確率は3倍から6倍であるといわれています。
しかし、血栓症になる確率はそれほど高くはありません。
最も血栓症を起こしやすいのは飲み始めてから1か月から3か月目まででそれ以降は発症率が減ってきています。
ただし、上記の「血栓症になりやすい人」に当てはまらないからといって安心しきっていいわけではありません。
実際に私も上記のどれにもあてはまりませんでしたが血栓症の症状が出てしまい、ピルを休薬する事態になりました。血栓症のリスクについてはしっかりと理解しておくことが大切です。
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私がピルを止めた理由 血栓症のリスクとその症状について
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ヤーズフレックスのメリット・デメリット
実際に私が服用していて感じたメリットとデメリットについて紹介していきます。
デメリット①
飲み初めに嘔気や食欲不振、頭痛などの症状が出る恐れがあること。
ただ薬に慣れてくるとこの症状は自然となくなります。
私の場合は食欲不振が1週間弱続きました。ここは我慢です!
デメリット②
1日1回決まった時間に服用できないと効果が薄れてしまうこと。
さて、実際のところなんですが私は120日も連続服用できた試しがありません。
50日前後でどうしても不正出血が起こります。それは飲み忘れが原因・・・つまり自己管理がしっかりできていないためです。
只今最長記録を目指して服用を忘れず頑張っております。(現在連続服用50日目)
現在、忘れずに服用しているので出血も不調もなく快適に過ごしております!
デメリット③
お薬代がとにかく高いです。今だと‟3か月分=7,630円”。保険適応でこのお値段なんです…。
しかし1日単位で計算すると約85円!
毎日のちょっとした節約で何とかカバーできるレベルです!
私はコンビニでお茶を買うことをやめて家から持っていくようになりました。(節約大事!)
メリット①
月経回数が少なくなった=月経困難症も少なくなった
メリット②
出血量が少量になりナプキンの消費量が減った。(1日1回変える程度)
メリット③
避妊効果がある
※ルールを守って飲んでいても100%安心なんてことは決してないので避妊対策は薬だけに頼ってはだめですよ!
メリット④
月経痛が和らいだ(元がひどかったからか和らいだといっても鎮痛薬は必要なレベルです。)
↓
これらの月経ストレスがなくなるのでニキビなどの肌トラブルもほぼなくなった!!
メリットを詳しく解説
私は月経痛が酷く、鎮痛薬を1日のうちに何回も服用しなければ日常生活が困難なほどでした。
それに加えてPMSの症状も酷く、約2週間ほど前から夜間頻尿や日中の眠気等がありました。
ピルを服用することでこれらの症状は軽減し、特に月経痛については月経が始まって2日目あたりに鎮痛薬が1~2錠必要なぐらいでその他は鎮痛薬を服用しなくても過ごせるようになりました。
また、出血量が減るのでナプキンをしなくても吸水パンツで1日中過ごせるようになりました。
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夜間頻尿についてはやはり1週間ほど前になると夜中に1度トイレに起きるぐらいはありましたが。
それでもヤーズフレックスを服用するのとしないのとではストレスのレベルが全然違う!
一度服用を中止した経験がありますが「生理ってこんなにしんどかったっけ?」ってなったことを覚えています。
そんな感じで生理のストレスが軽減することができるため、結果肌にも良くニキビ等ができにくくなったというメリットがありました。
ここまで読んで挑戦してみようと思った方へ
最近ピルはインターネットでも購入できるようになっています。時間に余裕がない方や病院に行くのに抵抗のある方には大変便利であると思います。
しかし、初めての服用を考えている方にはお勧めできません。
なぜならピルには人によって合う合わないがあり、ヤーズフレックスを希望していても実は別のピルの方が体に合っている場合があります。
どの種類を飲むか、またその薬が身体に慣れるまではすぐに医師に相談できる環境で経過観察することが重要です。
自分の体のことなのでしっかり医師と相談・経過観察し、一番自分に合う飲み方をしてくださいね。
注意
インターネットで販売しているものの中には海外製のものもあるので注意が必要です。かなり安価のものは危険と判断してください。
最後に
ヤーズフレックスはきちんと飲めばデメリットよりもメリットのほうが多いです。
私は現在も飲み続けておりますがデメリットの部分に関しては全く気にならないほどです。
今現在月経や月経困難症に悩んでいるのであれば1度婦人科に行って話だけでも聞いてみるのはいかがでしょうか。